匡side




沼田がこの間はすみませんでした、って謝ってきた。







よく見ると彼女の体は青くなったあざやすり傷っぽい後、微かに腫れたりする場所があるのが目立った。









「お前…」





「ああ、父に…」
そう言って沼田は傷を隠す。







「悩みぐらいなら聞くぞ?」






そう言うと





突然、「先生って、竹内さんと付き合ってるんですか?」








一瞬固まる。






でもバレないように隠して「竹内?いや、付き合ってないよ、個別に物理教えてるだけ。」








これは確かに事実だからそう伝える。









「ふ〜ん、でも、こういう密室でふたりきりとか、、なんか危なくないですか?



もし竹内さんが先生の彼女だったら…妬いちゃうなぁ~。」







フフッと笑った彼女の目は笑っていなかった。








「先生、私、諦めてないんです、やっぱり先生が好きなんです

一週間だけわがまま聞いてくれませんか?




一週間だけ!!」





両手を合わせて懇願する沼田に俺は




「この間、言ったろ?俺よりいいやつはたくさんいるからって



お前、それで納得してたじゃんか」







「そのいいやつが、私にとったら先生なんです!」






強気で返される。






でも押されるつもりはない。







「沼田、ごめん、やっぱり俺は…「竹内さんなんでしょ?」」










…!