凛side





修学旅行が終わってから、悪天候が続き、気持ちも同じようにブルーだった。








そして、今日もまた雲が出て薄暗かった。







「雷でも来るのかなぁ」



隣で雅がいう。








それともう一つ気になってたことがあった。






「美紀ちゃん、大丈夫かな?」




「どうだろう、早く元気になるといいよね」









あれから、美紀ちゃんに会ってなかった。











とりあえず先生に聞きに行くことにした。




ガララッ
「先生?」






呼ぶと「おお、竹内」




そう言ってこっちを見た。








「あの、修学旅行ぶりですね…」




恥ずかしくなって声が小さくなる。







「あぁ、そうだな」





楽しかったか?と聞かれてそりゃあもう!って答えるとそうか、よかったなって笑うの。






本音は修学旅行よりその先生の笑顔をずっと見てたかったけどね









でもこれは内緒。







「先生、美紀ちゃんの事迎えに来たじゃん?」







さり気なく話題を変えると先生は目を合わせなくなった。
























どうしたのかなと思ったけどそんな気にしなかった。






沼田は大丈夫って先生は言ってたけど、なかなか学校こないんだよね、って伝えると







"きっと大丈夫だって"って励ましてくれる先生。



なぜだか説得力があってそうだよね!って先生を信じた。







先生と飛行機とか乗って送ってもらった美紀ちゃん、羨ましいなー


そう思ってると




コンコンっとノックの音がした。








「はい」




と先生が返事をすると失礼します、と最近ずっと来てなかった美紀ちゃんが入ってきた。








「沼田…体調は大丈夫か?」





先生は気にして聞く。





「大丈夫です!先生のおかげでだいぶ良くなりました!」







そう言って明るく返す美紀ちゃん。









"先生のおかげ"って、、?









そう不思議に思ってると




「あの…先生、少しふたりきりで話したいんですけど、時間ありますか??」





控えめで美紀ちゃんは尋ねた。







「あぁ、いいよ」





先生はそう言って私に目で合図する。









私は疑問が残るまま頷いて、失礼しました〜と言って準備室を出た。









2人きりでって、美紀ちゃん何かあったのかな…