ねぇ、先生






次の日の朝。私は波の音に起こされた。






ザーッザーッ





昨日は賑やかであまり聞こえなかったけど
朝になると静かで波の音だけが耳に響いた。







無性にもっと波の音が聞きたくなってベランダに出る。










雲一つない晴れた空に、可愛らしい大きな椅子に座り、勢いよく響く闇の音を聞いた。










ふと、先生のことを思い出した。









『竹内!』





笑顔で私のことを呼ぶ先生。









その他にも困ったような顔をして『あはは、』って笑った顔。








真剣な顔して『こら!』といたずらっぽく笑う先生。











私の思い出の中にはたくさんの笑った顔を私に向けた先生ばっかりだった。










"大好き"










今すぐ会いたいよ、先生…











もう、私は先生なしじゃダメな体になってた。






先生が好きすぎて頭の中、先生でいっぱいだよ。