あっという間に月日はすぎた。


明日からは修学旅行で沖縄に行く。













"急がない"という先生の気持ちを聞いて、私も先生とゆっくり付き合って行こうと思ってた。










でも、あれから何も無かったわけじゃない。








修学旅行に佐伯先生が同行しないことについて雅に言っても「当たり前じゃん!修学旅行くらい、佐伯先生なしでもいいじゃんか〜」って言ってる。







雅、でも私やっぱり先生と一緒に学校以外でも過ごしてみたかったよ…









そしたら先生の新しい発見ができたかもしれないし、意外な一面だって見れたかもしれない







もっともっと先生のいいところを見れたかもしれないのに…











でも、現実は甘くなかった。






代わりに教科担当としては同じ物理だけどうちのクラス担当だからって佐伯先生じゃなくて砂川先生が一緒に来ることになった。











『砂ちゃんじゃなくて、佐伯先生が良かった…』









残念な顔は雅に見られていた。








「大丈夫だよ!楽しんでればすぐに3泊4日なんて過ぎちゃってるよ!だから、忘れちゃうくらい楽しんじゃお?



いっぱい思い出作ろーよ!」








落ち込んでる私に雅は沢山励ましてくれた。









そうだよね、先生が一緒に行けないのはしょうがない、私もグズグズしてないで雅たちとたっくさん思いで作ろう!








そう思って沖縄に行くことにした。










佐伯先生には「俺の分まで楽しんでこいよ!」

って笑って見送ってくれて






その別れ際にもなんだか泣きそうになった。










いいもん、楽しんでくるもん!






修学旅行を存分に楽しもうと思った。