放課後、物理準備室に行くと先生はいた。
「先生!」
嬉しくて馬鹿みたいに幸せな顔をして先生のところに走っていく。
「おお、竹内」
先生は仕事していたようで眼鏡をかけていた。
『眼鏡姿も好き、似合うなぁ』
いつもはしてない眼鏡姿の先生を見て見とれる。
「なんでそんな見てんの」
先生は恥ずかしがってるような、そんな表情でちらっと私を見る。
かわいい…
「眼鏡姿がかっこいいなぁって、、」
ボッ
音がしたように先生の顔は見る見るうちに赤くなってった。
「先生?どうしたの?顔赤い…」
「何でもない、何でもないから」
って言って顔を手で隠す。
幸せだなぁ
このひと時が幸せで仕方なかった。
「あ!そうだ先生!来月修学旅行があるでしょ?」
「ああ、そうだったなぁ」
先生は大して興味がなさそうに返事する。
「なんでそんな無関心なの!修学旅行って、もっとワクワクするものじゃないんですか!」
そう言うと予想外の返答が返ってきた。
「だって、俺同行しねーもん」

