ねぇ、先生




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落ち着くと、私はあの時別れたいと言った理由を話した。













「困らせたくなくて、でもいちいち嫉妬する自分が嫌で、先生に迷惑かけるから、、その…だから好きな人ができたって…。」

















すると先生は「俺も焦った。竹内に好きな人ができたって言われて、ああ、俺じゃダメだったんだなって













そう思ったら急に寂しくなって














竹内のこと本気で好きなんだな、俺…」









そう言って先生は笑った。





それに












「子どもが大人に迷惑をかけるのは当たり前です。












それに、困る?



俺、竹内のことで困ったことねーよ









だから心配すんな、どんと来い」








そう言って私のことを励ましてくれた。










やっぱり、好きだよ先生。









怒らないで許してくれた先生。






"一緒に考えるから、1人で悩むな"とまで言ってくれた先生。













こんなにも好きでいてくれたのに、どこで自信を失くしたんだろう。












こんなにも私の周りは先生の温かさでいっぱいじゃないか。












ひどい言い方してごめんなさい、あの時振ったけど、やっぱり私は先生のことしか考えられない









一人で余裕なくて…それが怖くなって先生のこと信じられなくなってた








でも、先生はずっと想ってくれてた










それが嬉しい。










先生、こんなわがままな私でも、もう1回チャンスをちょうだい?







いっぱい遠回りしたけど、でもやっとまた先生のところに戻ってきた。









やっぱり好きなのは変わらない。




むしろもっと好きになった。








今度はちゃんと先生を信じる自信があるよ







だって、先生が私のことを好きでいてくれるから。











だから、



「先生、好きです
もう一回付き合ってください!」










私が先生を好きだって信じ続ければいい、











辛くなったならもう1回先生との幸せな思い出を思い出して勇気を出せばいい、




















───


「ああ、こちらこそよろしく」



そう言って笑って返事した先生の顔は今まで見てきた中で1番かっこよかった。









だから思わず、







ほっぺにしちゃったんだ







口は自信がなかったから、だからほっぺに…









チュッ