ねぇ、先生



先生と雅の話声が聞こえてくる。






聞いてて涙が溢れた。







"俺は竹内のことしか考えてなかったよ"








真実が聞こえてくる。








私、本当は妬いてたんだ、先輩に。










彼女の存在を伝えなかったのも、全部、全部私を守るためだったのに。










先生はずっと守ってくれてたんだね。











それなのに、先生を信じないで勝手に思い込んで








ごめんね、先生








「俺は、今でも未練たらたらだよ。」






そうはっきり聞こえた。








「…っ」











"だってさ、凛"


雅が呼びかける声が聞こえて二人の前に姿を現す。










久しぶりに先生の姿を見た。