でもそんなの叶うわけなくて、密かに思ってるだけ。
思いは絶対に告げられない。
だって相手は教師だもの。
よく小説で恋愛ものを読む時も"禁断の恋"ってあるけど妄想の中の話なんだよなあ、と
現実に起こるわけないのに、それが先生と私だったらいいのにっていつも思う。
「ほら、授業始まってるんじゃないの?
出ないと成績下がるぞー」
「いいんだもん、先生と話してたいからいーの!」
「なんだそれ」
って言ってまた先生は笑う。
その時図書室の窓が開いていて風が入ってきた。
私の長い髪がなびくと同時に先生の黒い短い髪も風で揺れる。
色っぽいなあと思ってじーっと見ていると
「何見てんの?恥ずかしいんだけど」
そう言って目が合った。
「///っ、や…何でもないです」
ずるい、そういう素振りがどんどん私を虜にしていく。

