学校に行かなくなってから、親友の雅がよく家を訪ねてきた。
もう終わったことだし、雅には起きた出来事を全部一通り話した。
雅は「あの佐伯先生と?」って驚いていたけど、前から佐伯先生に好意を寄せているのは薄々気づいてたようで
「そっか、よく頑張ったね」
って言って慰めてくれた。
なんだか雅に悩みを話すといつもスッキリする。
「ごめんね、いつも相談ばっかり…
しかも色々プリントまで届けてくれて…」
「いいの!当たり前でしょ?そんなことはいいから、早く学校来なさいよねー、そろそろ修学旅行があるんだから」
そう言って元気をくれた。
「うん、ありがとう、雅大好き」
「知ってるよ、っていうか、凛痩せた?
前より細くなってない?ダメだよちゃんと食べなきゃー!」
「あはは、なんか、ご飯通らなくて…」
すると雅は深刻そうな顔をして
「…佐伯先生のせい?」
と言った。

