凛side





「ううっ、…」


声を抑えて泣くと、胸が一層苦しくなった。
















限界なのかな…もうおしまいなの?先生…


















すると、ガチャッとドアが開く音がした。









「…っ」





息を潜める。







泣いてる姿がバレたら…









そう思ってると











「やっぱり…」











息を切らせて私の目の前に立っているのは佐伯先生だった。












「先…生、なんで?」










なんで場所がわかったの?






それになんで追ってきたの?








話してればいいのに、先輩達と

















「竹内?」






気にして先生は私の様子を伺ってた。











「ずっと、、話してればよかったじゃんか」





醜い感情が言葉になって表に出る。






「え?」









先生が聞き返す。





「なんで来たんですか?」














「…竹内が泣きそうな顔してたから。




っていうか泣いてる?」








のぞき込む先生の顔は困った顔をしてて、







ああ、私はやっぱり困らせる存在なのかなって思えてきて、











そう思ったら申し訳なくて






それに、多分先生は私に飽きて、興味無いんだと思って









また辛くなるのが怖くて、






わがままを沢山言って困らせるのが嫌で、











私は言った。
























「別れよう、先生」