あ、っとまずいこと言ったか?
と思うと竹内は何か言いたそうな顔をして、それを抑えて
「失礼します」
と言って教室を出ようとした。
なんで何か言いたげな顔するんだよ、ちゃんと言えよ。
そう思った時には既に体が動いていた。
俺は竹内の腕を掴んで呼び戻す。
「竹内、今、何言おうとしたんだよ」
自分でも、何でこんな積極的なのか不思議に思った。
ただ、聞かなきゃいけない、逃げてしまった俺には彼女の話を最後まで聞く責任がある、と思って問い詰めた。
すると彼女は「離してください、何なんですか?私のこと振ったのに、今更なんですか
なんでそうやって優しく話しかけたりするんですか
忘れようと、必死なのに…
邪魔しないで…っ」
言い終わる前に俺は竹内のことを抱きしめていた。
俺が逃げている間、必死に忘れようとしてたんだな、そんな泣きそうな顔して、、
"悪かった"
そう言うと彼女は俺の腕の中で泣いた。

