ねぇ、先生




物理準備室で仕事をしていると、コンコンとノックの音が響いた。






「はい」





するともうひとりの物理の砂川先生だった。



「どうしました?」







尋ねると砂川先生は
「中間テストの赤点者なんですけど、補修予定日、急遽出張が入ってしまいまして、佐伯先生、代わりに2年1組の補習やってくれないですか?」









そういう依頼だった。






「いつですか?」





「テストを返すのが明日なので、明日の放課後でも…すいません、早めに帰ってこようとは思ってるんですけど間に合わないかもしれなくて、」








俺は「構わないですよ」



そういって赤点者のリストを見た。








ああ、でもそんな多くない
10人くらいか。



なんとかできるかな…と思うと一人の名前を見つけて固まる。








「竹内 凛、、」







その声が聞こえたのか砂川先生が

「あ〜いつも赤点取らないギリギリの点数だったんですけど、今回難しかったのかな、、赤点をとってしまって…」











そうなのか、物理苦手だったのか、そう言えば1年の時も手こずってたっけな。











「じゃあ、すぐに補修内容の詳細をお渡しするんで、よろしくお願いしますね」


と言って砂川先生は準備室を出ていった。










俺、大丈夫かな。




いや、きっと大丈夫だ。




そう言って仕事に戻った。