ねぇ、先生

ぼやけた視界でも先生の顔は何となく映っていた。






「竹内…」






涙でいっぱいのぐちゃぐちゃな顔の私を見て先生は眉を下げて困った顔をしていた。








「言いすぎた…」





そう言って一言"ごめんな"と謝る。







すると、来ていた白衣の袖で私の涙を拭いてくれた。








そんな困った顔しないで、先生を好きな気持ちが止められないんだ。






好きで好きで仕方ないの。






でも伝えられないから苦しい、








先生にこの気持ち伝えたら楽になるかな、




先生のこともっと困らせちゃうかな、








それでも伝えたいよ、ごめんね先生、

























「好きなの」















先生にだけ聞こえる声が響く。







一瞬静かになった。







パソコンのカタカタという打っている音が微かに聞こえるくらい。











「え」







先生は驚いた顔をしていた。









「今、なんて…」







疑っている様子だった。



仕方ないよね、聞き間違いかって思うもんね。








だから私はもう一度言った。







「先生が、好きなんです」












すると、先生は普通の表情に戻って






静かに







「ごめん」







と言って図書室を出ていった。