その後、無線機やら色々受け取った俺と光は兵達と離れ、最近ロボットが暴れているという所にやってきた。
ここは、集落と違って人が全くいないのだが、なぜか最近ロボットが集まって暴れているらしい。
隊長からは「ロボットがそこで何をしているのか確認して来て欲しい。」と言われたが、恐らくそれは建て前だろう。
集落だと普通の民間人の命を背負って戦わなければならないし、戦闘中に何かの拍子で塀が崩れてしまえば、それこそ兵達の責任になる。
初めての実戦となる俺たちへの配慮だろう。
逆に言えば塀だとか民間人だとか気にせず、めいっぱいロボットと戦えるということだ。
こんな機会は滅多にない。

ちらっと菜月の方を見ると、彼女も同じように思ったらしく、既に救護班としての準備をしていた。