“慣れ”というのは本当に怖いものだと思う。

始めのうちは、周りに白い目で見られて
いたことであっても、それが日常となれば周りは普通になる。

人間、そういうものだ。

欠伸まじりに家から出ると、今日もその人が立っていた。

その人とは、簡単に言えば幼馴染。

でも、血液型とか誕生日とか恋愛事情とか全く知らないし、別に今更聞こうとも思わない。

だって私がその人にあまり興味がないからだ。

「おはよう。」

その人は欠伸する私に笑顔で挨拶をする。