彼を何かに例えるとしたら、透き通るように輝く結晶。 美しくて綺麗な結晶。 でもほんの少し、衝撃を加えてしまうと一瞬で砕け散ってしまう脆い結晶。 今思い返すと出来すぎた出逢いだった。 毎日のように行くコンビニの前で横たわっていた彼。 苦しげに薄く開く口元から漏れる白い吐息に守られるようにただ横たわっていた。 そんな彼に一瞬で魅了された私はきっと彼を一生忘れる事は出来ないのだろう。 たとえそれが嘘まみれの恋だったとしても。