夕日の色

あれから何事もなく学校についてあっという間に昼休み。


「…で?聞かせてもらうけど?昨日のメールの続き」


あたしと和花は校舎の1階の階段下で隠れるように話をしていた。


少しは覚悟してきたけどいざ言うとなると和花が相手でも緊張する…。


「昨日奥原と色々あって…あたし気付いた。あたし……奥原が…す、好きなんだって」


あたしが言うと和花はしばらく黙ったままで少ししてため息をついた。


「え?なんでため息?」


「やっと分かったの?」


え?やっと?
てことは和花はあたしが奥原の事好きなの知ってたってこと?
いやいやいや、まさかあたしでも分からなかったんだから和花に分かるわけ…