夕日の色

「あ、ありがとう…!昨日私本当に失礼な事ばっかり言って…荻島さんに嫌われたんじゃないかって思って……」


あたしはカフェで話した日からあんたが嫌いだよ。
本当に演技上手いな。女優が向いてるんじゃない?


「もういいって」


「…それじゃあ行きましょうか?」


黙っていた奥原が笑って声をかけるとさっきの泣き顔はどうしたと思うくらいの笑顔で委員長がうなづいた。
…何でさりげなく委員長も一緒なの。
あたしは早く学校についてほしいとばかり考えながら歩いた。