夕日の色

あれから教室に帰ると女子達が一斉に来てあたしを連行した。


「ねぇねぇ!さっき奥原におんぶされてたでしょ!?」


「保健室入っていくの見たって子がいたんだ!どんな関係なの!?」


食いつかんばかりの勢いで聞いてきた。


「あ〜、あれね。荷物運んでたらコケちゃって!奥原が運んでくれたんだ!足の手当てもしてくれたよ!」


みんなは目が点になっていた。


「あの奥原が?嘘だぁ〜」


「嘘じゃないよ?ほら」


あたしは足に貼られた湿布を見せた。みんなはキャーと叫んで好きとかどうとか言っていた。