夕日の色

「荻島さん?どうしたんですか?」


気付けば奥原があたしの顔を覗き込んでいた。
近いッ……!


「な、何でもない…、てか近い…」


あたしが言うと奥原は顔を赤くしてあたしから離れた。


「す、すみません」


そう謝る奥原を見てあたしまで顔が赤くなった。
……って!すぐ赤くなってちゃバレるじゃん!
あたしは奥原と逆の方向を向いた。


「べ、別に、大丈夫」