夕日の色

奥原が言うと委員長は頬を赤らめて俯いた。


「あ、あの…似合って、るかな?」


「はい。すごくお似合いですよ」


ズキン、ズキン…
あぁ、まただ。どうしてこんなに胸が痛くなるんだろう。


「あたし…先行く。奥原は委員長と行きなよ」


「あ、荻島さん!」



あたしは奥原の声を振り切るように走って学校に向かった。
息を切らして生徒玄関に向かうと丁度和花がいた。


「あ、真央。…何でそんなに息切らしてるの」


「ち、ちょっとトレーニング。あはは…」


「そっか。教室行こう?」