夕日の色

「え!?ほんとに!!?」


「本当ですよ」


あたしは頭の中で考えた。しばらくして思い出した。


クラスで目立たない感じであたしの隣の席。頭がすごく良いらしい。


「思い出してくれましたか?」


「うん……ごめんなさい…」


クラスメイトの事を忘れるなんてあたし最低じゃん…しかも隣の席だよ?


「良いんですよ。僕の事を忘れる人は多いですから。…はい、できましたよ」


足には湿布がはられ、テープで剥がれないようにされていた。


「ありがとね!奥原が来てくれて良かった!」


あたしが笑って言うと


「…っ」


彼は顔を赤くしてそっぽを向いた。