夕日の色

「あ、あのさ」


「はい?」


「そ、その…あたしの…どこ、がいいの…?」


あたしは何を聞いてるんだ!


奥原を見ると驚いた顔をしてあたしを見ていた。


「あ、いや、今のは忘れて…」


「素直で危なっかしくていつも明るくてほっとけない所ですかね」


ニコッと笑って奥原は言う。
それに思わず顔が熱くなった。


「それ以外にもいい所はいっぱいありますよ。でも全部言っていたらすごく長くなってしまいますからね」


な、何でそんな事が平然と言えるんだよ…。


「何であたしみたいなの…「奥原君!」


突然後ろから奥原を呼ぶ声がした。
この声…もしかして…


「あれ、国光さん?」