夕日の色

そこには黒髪のおさげに眼鏡をかけ、花柄のワンピースを着た委員長が立っていた。


「ど、どうしたの?」


「少しお話がしたくて…大丈夫だった?」


「あ、う、うん!ちょっと待ってて!」


あたしは急いで階段をかけあがり、青いジーンズに英語の文字がかかれたTシャツを着てカバンを持って玄関に向かう。


「ご、ごめんね!行こ!行ってきます!」


「気を付けろよー」


お兄ちゃんに見送られ、あたしと委員長は家を出た。


「優しそうなお兄さんだね」


「そ、そうかな?」


「うん、私1人っ子だから羨ましい」


そう言って委員長はニコッと笑った。