夕日の色

「そっか、早く仲直りして父さんと母さんに心配かけんなよ」


お兄ちゃんはあたしの頭を軽く撫でて戻っていった。


あたしはそのままお風呂に向かった。


熱いお湯に浸かりながら今日の事を思い返す。


……委員長、奥原の事好きなのかな。


奥原とモールに入って行く時、少し頬を赤くしながら話してたもんな。


ズキン…ズキン……


どうして?どうしてこんなに…


ズキン…ズキン……


胸が痛くなるの?


お湯に口元を沈めながらあたしは目を閉じた。