夕日の色

モールを離れ、少し歩いた所に公園がある。
滑り台とブランコと砂場と水飲み場しかない小さな公園。
ここはあたしが子供の頃に良く遊びに来ていた公園。
その公園を抜けた先の分かれ道であたしと和花は分かれた。
終始何か言いたそうにしていたけどあたしの事を思ってだろう、言わないでいてくれた。


……和花、ごめんね


あたしは心の中で和花に謝った。
自分でも何であんな事がしたかったのか分からない、気付いたら駆けだしてた。


でも…今日の委員長と奥原を思い出すと何だか胸が痛い。
呼吸が苦しくなる。胸がドキドキと脈打つ。