一緒に……


「そっ…か…」


「荻島さんは何でここに?」


「ち、ちょっと本探し、でも思ったのが無かったから帰る!じゃあ!」


「お、荻島さん!?」


あたしは奥原の声を振り切るように駆け出した。


何で…逃げたの?…分からない…。


「ちょっと真央!」


気付いたら和花のいる所に戻っていた。
通りすぎようとしていたらしく、あたしの腕を和花が掴んでいる。