夕日の色

「で、でも真央もそう思わないの!?いつもいつも1人でクール気取ってるし…」


1番私の事を言っていた子が額に汗を浮かべながら言った。


「はぁ…、あのね、それでも人間なの。あたし達と同じ人間!分かってる?」


「で、でも…」


「仲良くしてあげられない?ね、お願い」


荻島さんは手を合わせて微笑んだ。
すると彼女達はうつむいて「分かった」と言った。 


「じゃあ謝ってこよ?」


彼女達は荻島さんに連れられて私の所に来た。


「「悪い事言ってごめんなさい…」」


そろって謝ってくる彼女達に今更怒る気もなく


「うん、大丈夫」


とだけ答えた。