夕日の色

和花は表情を変えずに言う。


「何か、見てたら思う。反応分かりやすいし、他のみんなは気付かなくても私は気付く」


それは喜んでいいのかな…。



「あたしに好きな人なんているわけないじゃん!」


笑いながら言うと和花はおしぼりを畳んで置いて「そっか」と言った。


何か、こんな会話多くない?
内心そう思いながらもパンケーキを食べた。


「あー美味しかったー」


パンケーキを食べ終わり、モールから出た。
時間は2時頃。


「まだ2時かぁ、何するー?」


「とりあえず食べた後だし運動はしたくないかな」


「当たり前!あたしだってしんどいよ!」


そう言ってふと周りを見た時、ある人物が目に止まった。