和花もショートケーキを食べた。


「あ、ほんとだ。美味しい…」


「ね!またここ来ようね!」


和花は頷くともう一切れ口に運んだ。


「あ、そういえばさっきの話…何て言いたかったの?」


あたしはさっき和花が言いかけた事を聞いた。
和花はケーキを一切れ切って口に運ぶ前に言った。


「真央、奥原の事好きでしょ?」


「ブッ!!」


「うわ、ちょっと…!」


思わず飲んでいた水を吹いた。


うわ…やば!!


「すみませーん、拭くものありますかー?」


和花が手を上げながら言うと店員さんがおしぼりを持ってきてくれた。


「すみません」


和花はそれを受け取ると机を拭き始めた。


「ゲホッゲホッ…な、何でそんな事!?」


あたしはむせながら和花を見る。