次の日、あたしは黒いジーンズに白いTシャツを着て、噴水の前で待っていた。


「真央〜」


向こうから和花が走り気味に向かってきた。
ダボッとした牡丹色のズボンにダボッとした黄色の服、スタイルがいいからすごく似合っている。


「ごめん、待った?」


「ううん、ぜーんぜん」


「そっか、じゃあ行こっか」


和花とあたしはモールの中に入っていく。


一通り買い物を済ませ、時間は昼過ぎ。


「お腹空いたね、あそこで何か食べようか?」


和花が指差したのはオシャレなカフェ。


「うん、お腹ペコペコ!」


和花とそのカフェに入るとお客さんは思ったよりも少なく、すぐにテーブルに案内された。
外が良く見える窓際のテーブルだった。