湯船に浸かりながら今日の事を思い出す。


奥原の告白…あれ、嘘だよね?
だってあたしだよ?女子力のかけらもない怪力女だし、他の女子みたいに可愛らしい所なんてないし…。


考えれば考えるほど分からなくなってくる。


放課後、先生にわざわざ言ってたって事はやっぱり本当に…?


いやいや!いくらなんでも自意識過剰すぎる!


あたしは湯船に顔を入れてプハッと起き上がった。


もう考えないようにしよう。それがいい。


あたしはお風呂から上がるとリビングにいたお母さんとお父さんとお兄ちゃんに「おやすみ」と告げて部屋に戻った。


ふと床に投げた鞄から出ている携帯が目に入る。
点滅していた。携帯を開くと和花からメールだった。


【明日暇?
暇だったら買い物着いてきて欲しいんだけど】


和花らしい単調なメール。


【うん。暇だよー
あたしも買いたい物あるから一緒に行こ!】


あたしも単調かな?ま、いいや。


和花にメールを送信してちょっと経つと返信が来た。


【分かった、ありがとう。
明日10時にモール前の噴水ね。
おやすみ】


あたしは【おやすみー】と送って携帯を閉じるとベッドに横になった。


あぁ眠いな…。疲れたな…


あたしはすぐに眠気に襲われ、あっという間に眠りについた。