夕日の色

そして放課後には、あたしの活躍は学校中にまで広がっていた。新聞部が写真を撮って学校の掲示板に貼りだしているからそれでまた広まった。


「はぁ〜もう疲れた〜」


また机に突っ伏すも和花からの声はない。今日は習い事で先に帰るって言ってたから。


……帰るか


そう思い、立ち上がるとまた右足がズキッと痛んだ。


なんか朝より痛い気がする…


それでも帰らないわけにはいかないから頑張って教室を出た。


「荻島さん!」


玄関まで来た時、後ろから声が聞こえた。


この声って……


振り返ると案の定、奥原だった。


「奥原。どうしたの?まだいたの?」


「先生に呼ばれて…ってそれはいいんです!足痛いんですか!?」


奥原はあたしの歩き方を見ていたらしかった。