夕日の色

歩いて校舎に入り、階段を登ろうとすると右足がズキリと痛んだ。


「いっ…」


「ん?どうかした?真央」


「う、ううん。なんでもない」


すぐに治ると思ってバレないように引きずりながら教室まで戻った。


すると教室のみんなから言葉の嵐が降ってきた。


「荻島すげぇじゃん!!」


「真央強いね!!」


「なんつーのあれ、一本背負い?!」


「やっぱ頼りになるな!荻島は!」


ギャーギャーと言われ、ちょっとうるさかったけど悪い気はしなかった。