夕日の色

「フフッ、荻島さんらしいです。でも、僕は自分の意志で伝えましたよ」


そう言って彼はまた微笑んだ。


「…そう…なん…だ?じ、じゃああたし、先行くね?」


動きがギクシャクしながらもあたしは歩きだした。


「はぁ〜〜〜〜」


昼休み、あたしは昨日のように机に突っ伏した。


「真央?どしたの?朝からそんなだけど」


「具合悪いの〜?」


和花に続いて周りにいた女子が心配そうに聞いてくる。


さすがに言えない…奥原に告白されたなんて


「なんでもないよ」


そう言ってチラッと隣の席を見ると奥原と目があってニコッと笑みを浮かべられた。


「ッ!」


あたしは急いで顔を腕に埋めた。