学校の昼休み、あたしは友達と机の周りで話していた。


「それで〜彼がね〜」


女友達が恋バナで盛り上がっている。


「真央は?」


「ん?何が?」


「恋バナ!!好きな人とかいないの?」


「え?あたしに?ないない!ありえない!」


あたしは笑いながら言った。


「荻島〜ちょっといいか〜」


教室の入り口から担任の森谷先生が私を呼んだ。


「あ、は〜い。みんなごめん、ちょっと行ってくる!」


みんなに手を合わせて謝って教室を出た。