間違えだった。


彼の中途半端な優しさも、

それに甘えるあたしの愚かさも。

彼から差し出されたその手は、今までに触れたことがないくらい、とても温かくて、優しくて、キラキラしていて。

あたしは虜になって彼の世界へ飛び込んでしまった。

_______________ 夢中だった。

彼の1番になりたくて、

彼と1番に踊れるなら、

足元がいくら不安定でも、

目の前が真っ暗になっても、

大丈夫。何も間違ってないって思えてた 。


全ては3か月前。

5月12日のことだった _______________ 。