永久の誓いからの逃亡

「奥さんに見られたって、やばくない?」

「大丈夫だって。
ほら、今から山道さんの所行けばまだ間に合うから!」

「そうだよ。
もうすぐしたら人がたくさん来るよ?
桃、アメリカに転勤なんでしょ?
伝えられるうちに気持ち伝えておかないと後悔するよ」

聞き逃せない会話ね。
なんとなく、彼女たちが何をしようとしているのか予想がつく。
どれだけ自己中心的な会話をしてるか、彼女たちは気づいてないの?

「すみません。
失礼ですが、こちらは関係者しか立ち入れません。

あちらでお待ちください」

急に声をかけられてびっくりしてる。

「あ、私たち、山道駿也のいとこなんですけど。
駿也くんがいる所まで案内してもらえます?」

あー、面倒なパターンだ。
親族と言い張るわけね。

「失礼しました。御親族の方でしたか。

でしたら、御親族の控室が用意してありますのでそちらへご案内いたします」

恭しくそう言うと、3人ともやばっという顔になる。

そりゃそうよね。
親族じゃないのに親族の控室に連れていかれても、異物でしかないんだもん。

「や、やっぱり大丈夫でーす」

3人はそそくさとロビーの方へと消えていった。

ふん。
あなたたちみたいな人を、山道さんに会わせる訳ないでじゃない。