「どうも」

後ろから声がかかった。

「なんでお前が…」

そこに立っていたのは、山道駿也。

「仕事の電話が入ったと言って抜け出してきました。

相原さんと少し話がしたくて」

わざわざ俺を追いかけて来たのか?

まさか、真綾への気持ちに気づかれた?

“悠斗くんの気持ちに気付いてないのって、お姉ちゃんくらいだよね”なんて言われるくらい、態度に出てるらしいしな。

いやでも、あの短時間で気づくも何もないって。

大丈夫、だよな…?

「何の用ですか。

俺は別に話すことなんて無いですけど」

やべーよ。
まさか、殴られたりすんのかな?
謝るから!
略奪なんて言葉が頭を過ったりしてすいませんでした!

これが二次元なら、俺は今汗がだらだら出てる描写をされてるだろう。