雪の日 ~Cross Heart~

「こうすれば、少しあったかいだろ」


おなかの前でゆるく組まれた彼の手。


背中に当たるぬくもり。


何もかも雪の日と一致しなくて……とうとうあたしは聞いてしまった。


「……どうしたの?」


顔を見ては、聞けなかった。


光平が入れてくれた、ミルク半分のコーヒーを睨んでいると。


彼はゆっくりと話始めた。


「雛子」