君がいた ~夏と海と鮮血の狭間で~






変な夢を見た。

誰かに何度も何度も水の中に
顔を沈められる夢。

苦しくてたまらない。


...誰か、助けて。


「.....さ!渚!」

この声...

「みー、ちゃ」



_______



「...んっ」

「渚?」

「みーちゃん?」

ヒロちゃんも由梨も心配そうに顔を覗いた。

「えっと、私」

そうだ...私溺れたんだ

「みんな心配したんだぞ」

普段ふざけてばかりのみーちゃんが
あまりにも真剣な顔をするから
罪悪感っていうかなんか、
あーほんとに心配かけたんだなって
ほんとに申し訳なくなった。

「怖かっただろ。無事でよかったよ」

ヒロちゃんの大きな温かい手が
私の頭を優しく撫でた。

同時に何かが溢れだしてきて
止まらなくなった。

あ、そっか...

私、怖かったんだ。