__君がいなくなってから、もう半年が過ぎた。


 すごく短かったような気もするし、長かったような気もする。


 ただ、君が確かにここにいたという証拠がだんだんと薄れていくのは、気のせいじゃないのかもしれない。



 「ずいぶんと、変わったな……」



 あの頃はたくさん涙を流していた人たちも、すっかり元気を取り戻して声をあげながら笑っている。


 だけど僕は相変わらず、声をあげてなんて笑えないよ。


 君がいなくなってから、笑わない日が増えた。