「もう治るんです、さっきも言ったけど」 「いつ頃?」 「あと3日経てば走れて、一週間経てば完璧です! さっきの紙、あれは先月の経過報告です」 「そうだったんだ…」 「てかさ、俺森田先輩のこと名前で呼んでないよな。」 急に春咲がそう言ってきたので私は、そういえば、と答えることしかできなかった。 「…涙、俺のことも名前で呼んでくれない?」