そんな関係も、私が卒業してしまってからはもちろん終わったし、まさか1年後にまた関わるかもしれないなんて…

ただ、春咲を探してもいない。

1年生に聞いてみると、

「春咲、遅れてきますよ」

と言っていたので、どこかに 帰ったんじゃないんだ、じゃあ今日会える という気持ちが生まれた。しかし、それが何なのか自分にもわからなかった。



一通り名簿もつけ終わって集合場所の影の方で休憩をしていたら、隣で、ザザっ という音が聞こえた。

音のする方を見てみると、

「森田…」

「え、春咲!」