ドキッ…

また心臓が鳴る。

(先生、今のは反則でしょ……)

口角がどうしても上がってしまうのを抑えながら家に帰った。

家に帰る途中も、先生の放った

「おう。」

と言う一言。そして私に笑顔で手を振ってくれた事。

お風呂の時もご飯の時もベッドに入ってからも、忘れられなかった。