「はーーい!」 私達は三人とも別々の方向だから手を振り合い、道に歩き出した。 ちょうど職員室の裏口の前を通った私は、前川先生が裏口に入っていくところが見えて、ここしかないと思った。 「先生、ばいばーい!」 いつもさようならと言っていたから少し新鮮な感じがした。 すると先生は 「おう。」 と一言だけ返した。 その後、私に手を振りながら裏口に入っていった。