振り向くと先生が歩いていて、すごく疲れ果てているように見えた。 ドアが開いて、先生がため息をつきながら入ってくる。 「はい、じゃあ号令ーー」 「お願いします。」 号令の後は雑談タイム。それが前川先生の授業だ。 「いやーー、聞いてよ」 始まった前川先生の雑談。 「今日クラス三年生だと思ってたらさ、一組の授業でさーー、もうすんごい疲れたよ」 みんなが静かにクスクスと笑う。 そんなこんなで雑談は続いた。 私は先生の話を聞いていた時、気づいたことがあった。