先生、




結局学校に着いたのは8時40分。

急いでクラスのドアを開けて席に座る。

私とキリは隣同士で、ヒロは一番前。

「咲良、大丈夫?」

キリが心配そうにこちらを見つめる。

「え、なにが?」

「ぜんそく。」

私は生まれた時から喘息持ちであまり発作などは起こさないが心配してくれている。

「大丈夫だよ」

「良かった。」

そんな風に話していたら先生が入ってきて、一通り今日の事を話す。

「三時間目は国語でーーー。」

私は”国語”という言葉に反応した。

(三時間目……)

心の中で少し喜んでいる私はすごく頑張れそうな気がしてきた。