「う、うんまぁ…」 「そっかぁ。頑張ってね!」 なんだか頑張ろうと思えた。 「帰ろっと」 家に帰る途中、グラウンドの横を通り過ぎる時、前川先生が目の前にいた。 「さようなら!」 明るく笑顔で言った。 夏休み前のことなんてなかったかのように。 「お、おう。気をつけてな。」 少し戸惑っているように見えた表情。 その理由はなんとなく分かった気がした。