「ヒロ?!キリ?!何してるの?!」

驚いて声が裏返ってしまった。

「驚きすぎだろ!
今からプール行く予定だけど。」

「そ、そうなの…」

涙は元から男が苦手だ。
私が涙の方に目を向けると1歩後ろで肩をすくめている。

「涙、行こっか。ごめんね。」

そう言ってヒロとキリを後にした。

私はまだ気づいていなかった……